2010年03月27日

(付録)野口雨情 青い目の人形・十五夜お月さんより



参照テキスト:青空文庫図書カード1758−青い目の人形  
http://www.aozora.gr.jp/cards/000286/files/1758_6512.html
参照テキスト:青空文庫図書カード1757−十五夜お月さん
http://www.aozora.gr.jp/cards/000286/files/1757_6513.html

※ この作品は「虹の橋」の付録として投稿します。
 いつかあらためて「野口雨情作品」を読んでみたいと思います。

 ‐青い目の人形より抜粋‐

 童謡は童心性を基調として、真、善、美の上に立つてゐる芸術であります。

 童謡の本質は知識の芸術ではありません、童謡が直(すぐ)に児童と握手の出来るのも知識の芸術でないからであります。

 童謡が児童の生活に一致し、真、善、美の上に立つて情操陶冶の教育と一致するのも超知識的であるからであります。

 本書は大正九年に発行した第一童謡集『十五夜お月夜さん』以後の作中からセレクトした第二童謡集であります。

金の星編輯部にて  雨情


 青い眼の人形 

青い眼をした
お人形は
アメリカ生れの
セルロイド


日本の港へ
ついたとき
一杯涙を
うかべてた


「わたしは言葉が
わからない
迷ひ子になつたら
なんとせう」


やさしい日本の
嬢ちやんよ
仲よく遊んで
やつとくれ


 赤い靴 

赤い靴 はいてた
女の子
異人さんに つれられて
行つちやつた

横浜の 埠頭(はとば)から
船に乗つて
異人さんに つれられて
行つちやつた

今では 青い目に
なつちやつて
異人さんのお国に
ゐるんだらう

赤い靴 見るたび
考へる
異人さんに逢ふたび
考へる


 七つの子 

烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛七つの
子があるからよ

可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ

山の古巣に
行つて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ。


 ‐十五夜お月さんより抜粋‐

十五夜お月さん
御機嫌さん
婆やは お暇(いとま)とりました

十五夜お月さん
妹は
田舎へ 貰(も)られて ゆきました

十五夜お月さん 母(かか)さんに
も一度
わたしは逢ひたいな。


 九官鳥

九官鳥に
君が代唄はせよう
「千代に八千代」に
唄はせよう

鸚鵡(あうむ)に
君が代唄はせよう
「巖(いはほ)となりて」と
唄はせよう

わたしも
君が代唄ひませう
「レ・ド・レ・ミ・
ソ・ミ・レ」と
唄ひませう。
 

郷土の人と土とに親みの多い二三の方言が、本書童謡中にとりいれてあります。たとへば、「背戸」(第一頁其他)とは家の裏のことです。「てつこ盛つた」(一四五頁)とは、山盛りに盛つたと云ふ意味です。又「雪降り小女郎」(一五五頁)とは、東京で云ふおほわたこわた(背に白き粉のある小虫の名)のことです。晩秋の曇った日などに多く、群つて飛びます。私達の地方(茨城県の北隅)ではこの虫が飛ぶと、軈て初雪の降るしらせだと云つてをります。


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posted by えぷろん at 20:43| 東京 ☁| Comment(0) | 野口雨情 虹の橋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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